読書

「勝海舟」

子母沢寛。なるなる、これより「父子鷹」のが後の作品なのだな。 この「勝海舟」にも夢酔独言のエピソードが ふんだんに盛り込まれています。 それで小吉、好きになって書いちゃったのねー。軽く読むにはちょいと重いですかねえ。

時代小説

「勝小吉事件帖」風野真知雄小吉を安楽椅子探偵にするという発想は面白い。 家出して座敷牢に入れられていたとき、 という設定になっている。 推理小説としては、どうかなあ。 うならせるほどのトリックでもないけど、 一応フェアできっちり謎解きがある ま…

うた恋&変。

どちらも良いですね。 陽成院&綏子のカップルは人気だそうですが。 今回のweb comic。 http://www.comic-essay.com/episode/read/204あはは・・・ かわゆらしい。 そうはいっても私は清少納言周辺が好きなんですが。 杉田氏の「変」妄想はやっぱりよいです…

お順

読み終わったよ。 最後がしょぼかったよ。 ダメ男にのめりこむのは、ままあることだけど、 それをラストにしなくても・・・ それが事実だから仕方ないのか。 まあ、、ともかく。 女の業や情念というのは自分は苦手なんですよねえ。

時代小説

面白そうなのを見つくろって買ってきてくれたので。 今読んでいるのは諸田玲子の「お順」。 勝海舟の妹で佐久間象山の妻。 なんつーか、環境は濃いですね。 親父さんはアレだし。 なかなかに読みやすく面白いかと。 やっぱり勝家は濃いなあ。 小吉は言うまで…

絶版

好きだった本が絶版になっているというのは、悲しい。 中島らもの「超老伝」が絶版だった。 らもさんらしいけど、アンダーグラウンドじゃなくて、 可笑しくて好きだった。 軽い作品というのは、でき如何に関わらず、 あまり版を重ねるということをしない。 …

氷川清話

「若い男共が意気地がなくキンタマがない奴ばかり」 このくだりに、てめえこそ犬に喰われてねえだろが、 とツッコミを入れたくなった。 物理的にないものが、こういう比喩を使うことに 滑稽を感じたのだが、 痛烈と感じる向きもあるようだ。

「大久保利通」

一昨日届いた、のかな。 講談社学術文庫 佐々木克監修。 もとは新聞掲載のインタビューで、 大久保の死後、交流のあった人に 話を聞いたもの。 まあ、とにかくも、大人物であり、 怖い人だったらしい。西郷隆盛が巨躯の持ち主というのは有名だが 大久保もwik…

幕末の代官

「夢酔独言」にこんな話がある。 借地している地主が代官になろうと 就職活動をしていた。 小吉の兄たちが代官経験者なので アドバイスをもらおうとやってきた。 それに答えて 「お代官になるには、まず始めに千両ほどいる。 それから貸家も色々壊れているか…

狂歌百人一首

太田南畝(蜀山人)の百人一首のパロディ、 興味があるとおっしゃった方があるので、 タイプしたもののリンクをあげておきます。http://d.hatena.ne.jp/allergy9/20120708/1341739839 秋の田のかりほの庵の歌がるたとりそこないて雪はふりつつ雪のお正月でし…

カレカノ

なんとなく読み返してた。 愛情というのが欠落してる人っていうのは ときどきいる。 そういう人とかが、八つ当たりとか便利のために 人をそばにおいてたりとか。 支配欲とかプライドとかで、相手が離れることを許さない。 見て知ってることを思い出した。

「先生と僕」4巻

出てたので、買って来ましたよ。 最終巻ということで、晩年の漱石でした。 弟子たちから愛されていたんですねえ。 家族から見ると、難しい人だったようですが・・・ しかし、部外者なのに、ああでもないこうでもない、と くちばしを挟んでくる門下生たちは …

平安貴族官僚の休暇申請

ちょこちょこと、権記を読んでみたり、 ほっぽって休んだり。 春日大社への使節が障りがあって休んだので 代わりの人を探したらあの人もこの人も支障があるという。 すごいのは、「犬が死んだので休みます」。 正確には触穢、けがれに触れた、です。 自分ち…

権記そして枕草子

行成側の史料には清少納言に関する情報って 出てこないみたいなんですよね。 権記にも出てくる様子はありません。 ほんの少ししか読んでないけれど。 あれは故実に合っている、それは礼にかなってない、 などといちいちに小姑のごとく細かくチェックしている…

大奥

9巻がいつの間にか出てたのね、と コンビニで見かけて買ってきました。 田沼意次&平賀源内がメインでしょうか? 相変わらず面白いですが、 次の将軍は家斉、子供が55人もいたとかいう人です。 まあ、ギネスブックには遠いかもしれませんが、 それにしても多…

海舟と親父さんと従兄弟

「剣術の奥意に達した人は、決して人に 斬られることがないといふことは、実にそのとおりだ。 おれも昔親父からこの事を聞いて、」とある。 珍しく、剣豪らしい小吉についての話だと思った。 これが、いとこの男谷精一郎が言ったことだとしても 不思議はない…

いまさらな

「氷川清話」 意外ではあるが、今となってはもう 散々言われつくした皮肉がある。幕府のころは、お触れなど出すときは できるだけわかりやすい言葉と文字で書いたものだが 明治になってからは、できるだけ人に読めないように 書いている。 いまに「官府語」…

・・・

とまあ、今日になったら書くことがまたないわけで。 本はちくちくと読んでいます。 「権記」は、記録でそっけない。 人物一覧に、安倍晴明が出てます。 道長に大事にされた人ですしねー。 やはり、立ち回りの巧い人という印象が拭えない。 「氷川清話」はや…

本屋行ったぞー

マンガ好きだけどね、好きだけどね。 欲しいものあるけどね、 本棚が危ないので、文庫本を。「ヒトはなぜ眠るのか」 「権記」(上) 「氷川清話」権記は、原本を見たと書いてありますが、 かの「権蹟」というやつでしょうか。 道長時代の第一級史料と名高い…

「うた恋い。」3巻

3巻が欲しかったんです。 清少納言が好きだから。 行成とのやりとりは、枕草子でもおもしろいところです。 そっちもちくちくと読んでます。 ま、なかなか進まないですけどね。 こうなのかな、ああなのかな、と 周辺を想像しつつ妄想しつつ、 というのがやは…

「大奥」8巻

出てたんだ。。。気づかなかった。 さて、時代が下ってきて、「風雲児たち」と カブりキャラが出るようになってきました。 平賀源内とか、田沼意次とか・・・ 医者は坊主頭にしたものですが、 「大奥」ではそれはやらないのね、そうよね。 だって、女の子だ…

太田南畝

明けぬれば暮るるものとは知りながら 道信朝臣朝寝一刻百人一首のパロディーです。 道信朝臣というのは、元歌の作者です。 下の句は、「なおうらめしき朝ぼらけかな」 通い婚時代と言うのは、正式に結婚していても、 男は朝早くに帰るものだったので、 朝に…

実方と枕草子

清少納言の恋人だったと あちこちのサイトで言われる実方ですが、 枕草子にはほとんど出てこないんですねー。 実方サイドの資料に出てくるんでしょうか。行成は、少納言が油断していて顔を見られたのち、 「局の簾、うちかづきなどし給ふめり」を、 私が持っ…

崋山の文章

岩波文庫から出ている「崋山・長英論集」を読んでいて 大変に分かりにくかったのですが、 (候文でもありますし) ドナルド・キーンによりますと、 崋山の文章というのは分かりにくいところが多々あるらしい。 崋山は開国を主張したといわれますが、 それも…

渡辺崋山

ドナルド・キーンの「渡辺崋山」読み終わり。 ことさらに目新しい話はなし。 主に画家としての崋山が主眼か。 絵に表れる心境について。 最晩年、珍しくも弱音を人に対して漏らしているのが なんとも痛々しい。

小吉の怪しげなアルバイト

さて、「風雲児たち」には 「小吉の骨董品売買やあやしげな副業」とありますが、 具体的に何をしていたのか「夢酔独言」から 拾ってみようと思います。まず、刀の目利きと売買。 これが主な収入源だったようです。 刀関係でいえば、山田浅右衛門に弟子入りし…

マンガ

「うた変。」杉田圭 恋の3巻が欲しかったけど、、 なぜか3巻だけ置いてなかった! 私は清少納言が好きです。 行成との掛け合いは、面白いのだけれど やはり教養背景が違うので 分かりづらくて難しいところではあります。「夜をこめて」の歌、人に話したら、 …

ふーっ

ゴンチャローフのやっと読み終わりました。 最後は琉球でした。 なんと琉球にはアメリカ人宣教師なんかいたりして。 びっくりびっくり。 まあ、なんですねえ。 幕末読んでると、アメリカがムカついてきますな。 ゴンチャローフたちにも当然 西洋流の傲慢さと…

川路聖謨

かなりの切れ者だったようです。 ロシアとの交渉では、強い要求に対し、 冗談を交えて切り返し、一座笑ったところで その日はいったん終わりにする、 なんてシーンがちょくちょくあります。「実伝江川太郎左衛門」に紹介されていた 川路、奈良奉行時代の歌の…

ゴンチャローフ

ちくちくと読み進めています。 11月2日付けで、気候について、 暑い日があるかと思うとロシアのように寒くなる、と 記述しています。 季節の変わり目は寒暖差が激しいですが、 そんなにも・・・と愕然とします。 いよいよ本格的に交渉が始まった頃は冬なので…