岩波文庫から出ている「崋山・長英論集」を読んでいて
大変に分かりにくかったのですが、
(候文でもありますし)
ドナルド・キーンによりますと、
崋山の文章というのは分かりにくいところが多々あるらしい。
崋山は開国を主張したといわれますが、
それも表向きはっきりとは出てこないので、
読んでも分かりません。
研究者諸氏がそういうならそうだろう、というのが
私の理解です。
最も物議をかもす部分ともいえるのが
椿山へあてた遺書中の
「数年の後、一変もしそうらはば、悲しむべき人もこれあるべきや」
この「一変」でござる。
これは何をいわんとしたのか。