時代小説

面白そうなのを見つくろって買ってきてくれたので。
今読んでいるのは諸田玲子の「お順」。
勝海舟の妹で佐久間象山の妻。
なんつーか、環境は濃いですね。
親父さんはアレだし。
なかなかに読みやすく面白いかと。
やっぱり勝家は濃いなあ。
小吉は言うまでもなく、それにつれ添った信*もただ者じゃない。
海舟にこのお順。
どの人を書いても楽しいだろうと思う。
強いて言うなら、海舟が一番つまらないだろう。
歴史表に登場する分、フィクションの入る余地が狭くなる。
人としての魅力も、両親に比べると負けるように思う。

wikipediaにも載ってる「夢酔独言」のエピソード。
ある女に惚れてそのことを女房に言うと、女房は「その女をもらってあげる」と言った。自害してももらってあげるというので、小吉は女房に短刀を渡して遊びに出た。会った知人にそのことを話したら「女房に情をかけてやれ」と意見をされ、さすがに反省して家に帰った。
この女房がすごいと思うのだな。