川路聖謨

かなりの切れ者だったようです。
ロシアとの交渉では、強い要求に対し、
冗談を交えて切り返し、一座笑ったところで
その日はいったん終わりにする、
なんてシーンがちょくちょくあります。

「実伝江川太郎左衛門」に紹介されていた
川路、奈良奉行時代の歌のやりとりがなんとも。
評判もほどもよしのの花にまして草木もなびく奈良の御奉行
屁のような御なら奉行になびくのは草木にあらず臭きなるべし
返歌が川路さんです。
最初の歌を贈ったのは江川ではないです。
奈良の御奉行ご立派ですな、と言われて
お奈良?臭いよ、と。
深く考えるまでもなく、笑える。

大変に魅力的な人だと思います。