幕末日露交渉担当者

幕末に結んだ不平等条約のうち
ロシアとの条約だけ、ちょっと違って
日本に有利になってるって話があるんですよね。
そのときのロシア側の担当者がプチャーチンで、
津波に遭って帰れなくなった人なんですが。
それもあるのかなー、、とか思ったり思わなかったり。
対露は国境交渉もあったためか、
日本側の担当官も皆すごいんですよね。
初代の筒井、川路、その次が岩瀬、そのあとが大久保かな。

筒井政憲は、もう80近くてですねぇ、
実際の交渉は主に川路聖謨でしたが
長崎奉行を歴任した経歴も買われてか、
全権大使の筆頭でした。
とにかくゴンチャローフが褒めちぎってる。
すてきなおじいちゃんだったようです。
シーボルト事件に南町奉行として関わる(非番だけど)
蛮社の獄に実子が巻き込まれる、
鳥居耀蔵による矢部追い落としに巻き込まれる、など
わりと波乱万丈でおます。
川路聖謨が長崎日記に、
「異人は妻の話をすると泣いて喜ぶという故」云々と
書き残していますが、(私の妻は江戸一二を争う美人であると言ったらしいw)
妻の話をすると喜ばれるというのは
誰から聞いた話か。通詞かロシア人か
それとも長崎奉行経験のある筒井サンか。
最後かな、ウン。
川路サンも聡明かつお茶目な人で大好きですとも。
岩瀬忠震は、安政の大獄がらみで謹慎になり
(というか、開国で揉めてヒステリー起こした井伊サンの
八つ当たりじゃねーかと思う・・・)
衰弱死とも憤死とも伝えられます。(謹慎刑ではよくある)
万延元年遣米使節に深く関わっているらしい。
一翁大久保忠寛(号、姓、いみな)は、本人はあまり有名でないのが
気の毒なほどに、貢献した人なハズなんですが。
勝海舟坂本竜馬との関係で出てくることが多いです。