家内息災

小説を読んでいて、こんな話があった。

なかなか立派だと評判の男がいた。
学があり、品があり、なかなか羽振りもよい。
ところが、嫁さんが粗忽で頭が悪い。
この夫婦、どこへ出かけるにも遅刻する。
嫁がああだこうだと言い訳しては謝るのもまたうるさい。
あほうな嫁をもらったものだと、周りは言っていたが、
その嫁さんが死んでしまった。
ところが、その男、やはりどこへ行くにも遅刻する。
遅刻癖は本人だったのだと分かった。

さして面白くもない話です。
ありがちつーか、なんつーか。
ただ、アメリカの小説に載ってたというのが
興味を引く点です。
意外じゃないですか?
男はプライドの生き物であり、
それを立ててやるのが、夫婦円満の秘訣、というのは
古今東西変わらないことなのかもしれません。

その一方で、カカア天下が一番家内が丸くおさまる、
これまた古今東西変わらないことだと思います。