崋山・長英論集

西洋事情を紹介する文章に、
ニュートンの名前が出てくるのが、楽しい。
そのニュートンももはや古の人だったらしい。
プリンキピア。
古典でありながら、今もなお古びることなく
数学、物理学の入門、基礎として尊ばれている。
江戸時代のそのころ、そのオランダ語訳はあったはずだ。
日本には入ってきたのだろうか。
暦を作るにあたっては、西洋の天文学も参考にしたそうで、
コペルニクスガリレオ・ガリレイの名前も出てくる。
星の運行を計算するとすれば、ニュートン力学
取り入れていても不思議はないと思うのだが・・・
天文学はまったく勉強していないので分からない。)
和算と数学とをつなぐ動きというのは、
聞いたことがない。
もっとも、和算が趣味の領域であったので
歴史の表舞台に出てこない、
数学が苦手な人が多いので興味を持って調べたり、
発表したりする人が少ない、というだけかもしれない。
まあ、ひとついえるのは、
いかな長英が天才といえど、数学書には
歯が立たなかっただろうということだ。
オランダ語は読めても数式は解けまい・・・うむり。