茶杓の銘

茶杓の銘とはなんであるのか、
という質問をweb上で見かけましたが、うん。
なんだろうなあ。
もとは自分が作った茶杓を人に贈るときに
入れ物の筒に言葉や歌を添えたのが変形したらしく。
いずれにせよ、茶会は知らないけれど
お稽古のときには、茶杓の銘を訊かれます。
うん、茶会でそういう問答があるから
練習しておこうね、という意味なのだろうけれど
数十人が入れ替えで入るよーな茶会しか
参加したことないし、そういう問答聞いたことないんだ。

ま、ともかく。
多くは季節感をあらわすもの、
おめでたい場ではおめでたい言葉を使います。
季節感というのは、日本文化にとって
非常に大事なものですから。
をりふしの移り変わるこそおかしけれ
徒然草でしたっけ。
枕草子ではなんと言ってましたっけ。

で、どんな言葉があるかなーと
ちょっと検索してみたのですが、
11月にふさわしい銘として紹介されているのは
紅葉、菊に関する言葉がばかりでして・・・
季節感としては秋の終わりではあるのですが、
11月初旬に立冬があり、さらにいうと
お茶の重要イベント炉開きがあります。
炉というのはいろりを模したものと本にありましたから
冬になるので、風炉から炉に切り替えるのだと思います。
だから、炉開きでは、秋から冬になったという
めりはりを感じる言葉が欲しい。
かといって、本格的に冬でもない。
めでたい場であるから、寂しい言葉もふさわしくない。
というような言葉が見当たらないのですねえ、難しい。
初霜、とかどうですかね?