イザベラ・バード

山間の貧しい人々が大黒様を拝んでいるのを見て
彼らがキリスト教信者であれば
物質欲を持たず幸せになれるだろうに、と言っていて
いやあ、それは間違ってるだろうと。
まあ、ふらふら極東に旅行に来るくらいですから、
お金持ちのお嬢さんなんですよねえ、所詮。
イギリスなんかでも、貧民の生活というのは
そりゃあ悲惨なもので、
その時代だとディケンズなんかが書いてますが
古い時代だと国は違うけどレ・ミゼラブルとか。
あ、レ・ミゼラブルも19世紀かあ。
キリスト教国において、教会の庇護のもとにいる
貧者たちが、生活が少しでも楽になることを
願わないだろうか。
いや、むしろそれこそが一番の願いではなかろうか。
願わないとしたら、それは諦めているのであって、
幸せなわけではあるまい。

どうしても、あの時代のヨーロッパ人は、
キリスト教という宗教を万能視しますねえ。
そしてキリスト教を信じないと
立派な人にも幸せにもなれないと思ってるんだよなあ・・・