風雲児たち21巻

雑誌でも追っていましたが、
21巻は、渾身の桜田門外の変でございますよ。
作者の結論は、井伊側は襲撃を予想していなかった、です。
密告の投げ文は悪戯だと思っていた様子。
投げ文、あったのかな?あったぽい、、ですね?
まあ、詳しく調べれば調べるほど、
「よくもまあ、襲撃が成功したものだ」となってくるようですが。
雪が降ったのもよくよくの運。
井伊家の門からは襲撃現場がよく見えるー。
(自分もちょこっと憲政記念館行ってみましたが)
まあ、それはともかく、
大名たちの登城の行列を見物に繰り出す
「大名オタ」たちの描写が面白かったデス。
で、井伊直弼は首を落とされたのですが、
重傷、重体のまま、20日ほど生きながらえる、
というのがなんとも滑稽。
事を穏便に済まそうとした、幕府のはからいです。
なにもなかったことにしちゃったんですね。
ま、常識で考えて、桜田門外の変
血で血を洗う報復合戦から、日本全土を巻き込んで戦乱
コースを辿った可能性もかなり高いかと。
それを穏便にすませた、幕府老中どのは、
「苦労なさったなぁ・・・」と心から思います、はい。
桜田門外の変、始末記はまだまだ続きます。

ちなみに、「氷川清話」によると、
咸臨丸が帰国した際、(1月19日に浦賀を出港、帰ってきたのは5月6日)
幕吏が踏み込んで、桜田門外の変(3月3日)に関して
水戸者を詮議すると言ってきたらしい。
いくらなんでも関係あるはずないだろ・・・と呆れる。