訪問着

明治になってから作られたものです。
日本には社交という習慣はなかったので、
奥方様がパーティーに出たり、
人んちを正式に訪問したりするのに、
留袖ほど堅苦しくなく、品格と華のあるものを
こしえらえたわけです。
江戸時代は、武家諸法度の関連から
大名夫人というのは、あまり自由にうろうろできなかった、、
みたいですね。
大名本人も、あまりよそんちの大名と仲良くすると
謀反を疑われるので、まあ、、そういう時代ですな。
(そういうわけで、皆江戸に住まいを持ちながら
社交という風習は生まれなかったのだろう。)
時代劇にも時代小説にも歴史ものの小説、マンガにも
大名夫人はまったくといっていいほど、出てきません。
ちゅか、見たことないです。
あ。「風雲児たち」で桜田門外の変
井伊直弼の正妻が夫の出社の見送りに出る場面があった・・・
玄関の座敷でしょうか、うーん?
まあ、いずれにせよ、外には出てないです。
奥様方は皆さん、江戸上屋敷の奥でじーっとしてたのでしょうか。