恐怖

私は父が怖い。
それは、畏怖や畏敬といったものでなく、
強姦魔や露出狂と言ったものに対する
恐怖と同じものである。
特に酔っているときに、怖い。
そういう風に感じるようになったのは
子供の頃からではなく、大学生くらいか
高校生くらいか。
理由はよく分からなかったのだが、
どこだかで立ち読みした本に、
多忙な父親が素面のときは子供をかまわず、
酔ったときのみかまう、というか絡むと
父親の印象がテレビなどで見る
セクハラおやじ的なものと結びついてしまうことがある、と。
ああ、なるほど、そういうことかと納得したし、
自分だけじゃないのだとも思った。