2012-07-29 切腹 江戸 読書 「切腹」という題の新書があった。 精神論、文化論にはほとんど触れず、 切腹の事例を淡々と挙げてあった。 そうして最後に、江戸武家社会の とかげの尻尾切り体質について述べていた。渡辺崋山は、切腹したのち、 腹にさらしを巻いて、喉を突いたという。 死体を保つため、わたが出ないよう さらしを巻くのだと書いてあった。 川路聖謨は拳銃自殺と言われているが、 作法どおり腹を切ったのち やはりさらしを巻いたとなにかに書いてあった。 たいへんな胆力だと思った。