先生と僕

当然だが夏目房之介が帯を担当していた。

若い頃は、生まれる前に死んだ祖父のことなど知らない、
とその手の仕事は断っていたようだ。
マンガ評論家として名声が高まるにつれ、
こなれてきたようで。
それでも「不肖の孫」によると、
やはり生まれる前に亡くなった祖父であり、
気難しく家族は辟易していたらしい、程度の情報しかない。

「先生と僕」は夏目漱石とその門下生を中心とした4コマで、
文豪漱石の鬱屈したさまとも、
家族から見ためんどくさい人とも
また違った様子が窺える。
まあ、それでも「神経衰弱」でどうにも、、
というときも多く見られたようだが、
安定した時期には概ね、おちゃめさん。
門弟たちが、漱石との絆、愛を競う様も
なにやらおかしい。