研究者の資質

Niキレートカラムで、ニッケルでうまくいかないというので
色々試してみるはよいのですが、
カルシウムまでやるというボケをかましてくれた子がいました。
f軌道ないと無理だから。
失敗から大発明が出ることもあるけれど
不勉強から科学的にありえないことを望むのは、違う。
一月ほど、ベンチャーにいたことあるんですが、
そのとき、ちょっと面倒な大腸菌使ってまして。
寒天培地だとうまくいくのに、液体培地だとだめ、という。
いくつかの大学の共同研究でしたが、
ミーティングの折に、液体培地を試みたか質問しましたが
試みた人、いませんでしたね。
科学的根拠がないのに、無理だといわれているからやらない
そういう研究者に未来はない。
それは自分が考える程度のことは、みんな考えていて
誰かが試してうまくいっていれば、論文が出てる。
だから、自分が試してみるのは無駄になるかもしれない、
合理的ではありますが、それでは発見も進歩もない。
ダメ元でとりあえず、時間と予算の許す範囲で
思いつく限り試してみるというのが、大事なんじゃないかな。