中国・イギリス系の茶文化に触れてみたので、
日本の茶文化について考えてみた。
日本独自のお茶としては、ほうじ茶と抹茶があるかと思う。
ほうじ茶というのは、なんとも庶民的で、
おそらく、どこの農家でも畦に茶を植えて
それを飲んでいた、そういうところから
きたものかなあ、と思う。
カフェイン少な目でお腹に優しくておいしい。
抹茶は実に独特な飲み方で、
水に溶けないものを、かき混ぜて浮かせて
飲んでしまおうというのだから、大胆な話だ。
抹茶、あるいは茶道でのお茶を
英語でceremonial teaと言うが、儀式というのは
違うのではないかと思う。
茶道には、色々と精神論がついてまわる。
わび、さび、一期一会・・・
思うに、茶室というのは、浮世から切り離された
異空間なのではないかと思う。
現実逃避でもあると思う。
世俗の話はしてはいけない。
そういう、ある種バーチャルな空間において、
心を静め、清めようということかもしれない。
まあ、もっとも、江戸時代など特に
茶室というのは政治的密談の場所であったのだが。