Train Spotting

映画化もされたが、原作の翻訳も読んだ。
希望も望みも可能性もない、荒みきった青春群像。
視点がめぐるましく切り替わりながら
それぞれ登場人物は感情を持つものの、
極めてドライに淡々と、読み手の感情に訴えるものはなにもない。
作者はなにも訴えない。ただ事実をつきつけるのみ。
性と暴力の描写も多かったが、快でも不快でもない。
ただ単純に、これがこの世界の現実だ、と。