高校

「15の春は泣かせない」日本共産党の政策で
京都府の公立校の学力は壊滅した。
近くは東京都が学区制を取り入れたときに
都立高校のレベルが下がったのが問題になったが
その比ではない。
さらに共産政権が長く続いたことで、
公務員に共産党員あるいはそれに準ずるものが
増えたこともまた、学校のレベルを引き下げた。
私が小学校の高学年のころに、府知事が交代した。
自民系の府知事を担任が悪し様に言ったのを
覚えている。
そして、私が中学1年の頃だったか、
公立高校の普通科に進学クラスが設立された。
ひどく厳しいだの、ずいぶん悪い噂がたったものだが。
厳しいは厳しかっただろうと思う。
生徒を無事大学に合格させるためには、
無茶といえるほどの学力の引き上げが必要だった。
私の通った高校には理系クラスしかなかった。
社会科の選択科目は世界史のみ。
受験には不利な科目をどうして、と思う人も多いだろう。
だが、受験指導のできる教員がいなかったのだ。
いや、むしろ進学指導に積極的、協力的な
教員が少なかったというべきか。
中学の教員に、進学クラス設立を悪く言う人が多かったように
高校の教員もやはりそうだったのだろう。
反自民、反学歴社会の表れなのかなんなのか、
受験、進学、勉学に対し、そもそも批判的な教員が多かった。
(だが、彼らの多くは自分の子供は私立受験させるのだ。)
私が知っている限りでは、進学指導に関わった教員は、
英語2名、国語1名、理科2名、数学1名、社会1名。
共産主義の教員から白い目で見られながら
よくがんばってくれたと頭が下がる。
彼らの努力の成果で、私の卒業した高校は、
京都府立では、現役合格率、有名大学合格者数など
ナンバーワンだったと言っていい。
毎年、名の知れた国立校に3,4名送り出していた。
それは大変なことだっただろうと
思い出すたびに。