妄想

ゴルゴの年齢に不審を感じることはないだろうか。
東西冷戦時代から今まで活躍中で、
一向に年を取った気配がない。
ゴルゴは一人の人物ではない。
クローンで複数いるのだ。
世界のいずこかに、ゴルゴを育成する施設、
ゴルゴ・スクールがあると言われている。
ここには、数人の医師、研究者、代理母がいる他は
すべて、ゴルゴたちだ。
生まれたゴルゴたちが、母親の元にいるのは、
ほんの数時間、あとはリタイアしたゴルゴが育てる。
ゴルゴたちは、赤ん坊の頃から、隙を見せることは許されない。
隙があれば電気ショックを与えられる。
就学年齢になれば、「小学校」に上がるが、
教室の机は、一列。
背後に人を置くことはない。
教員もゴルゴ。彼らもやはり背中を見せることはまずない。
黒板に向かっているように見えても、
しっかりと生徒の動きを見ている。
彼らは、お互いに警戒しないと銃で撃たれる。
それがゴルゴ・スクールの絶対の掟だ。
一学年10人弱のゴルゴたちのうち、
中学校の年齢まで育つのは数年に一人と言われる。
ゴルゴ・スクールについては所在地他、
いっさいが謎に包まれているが
大泉学園にあるという説が最有力だ。
サンライズとのつながりも疑われている。