いい年した大人が歪んだ性格を親のせいにするな。
それはある意味正しい。
つまりは、自立しろということだ。
しかし、人格はおおむね青年期までに形成されるので
親の影響は大きい。
そして、大人になってから、性格の歪を矯正して行くことは
生半可な努力ではない。
（つまりそれをしろということなのだが。）
母はややなんというか、問題のある人で。
支配的な性格で優位に立ちたがる、
自分の思うとおりにものごとが進まないと
少し度を越していらつくところがある。
私にどうしろ、ということは言わないのだが、
自分が期待した行動でない場合に、
ひどくいらついて怒った。
母が私になにをさせたがっているのか
考えるのに腐心する毎日だったように思う。
そして、自分が希望した以外の選択をすべて否定した。
趣味も好みも、母が望むもの以外は持てなかった。
私は人のいいなりになる癖がつき、
まったく自分に自信を持つことができなかった。
父は仕事が忙しく家におらず、
よく知らない人だった。
