大久保利通

だいたい夕刻過ぎるまでは暑くて
とうてい2階にはいられないので、
本やマンガを読んだり、昼寝したり・・・
徒然に「大久保利通講談社学術文庫
もとは1910年ごろから1年間ほど、
報知新聞に掲載されたインタビューだとか。
もっともその頃は、インタビューって言わないだろうな、きっと。

「至誠国に尽くす」などという表現が
たびたび出てきます。
藩政改革をやっては、藩主親子に反対されながらも
権門を藩政から遠ざけ、
遷都を決意しては、天皇も公家もだまくらかして、
無理やり東京に連れてきた人です。
豪腕ですねっ。
目的のための実行の手段に詐欺っぽいものが多い気配がw
気のせいかもしれませんが。
でも至誠です。
というか、私はこの人好きです。興味がある。

勝海舟の談話で、
江戸というのはなんら産業があるわけでなく
ただ政治の中心だから人が集まっているだけである。
大政奉還は仕方のないこととしても、
政治の中心がよそに移れば、大量の難民が出る
というようなことを大久保に相談したところ、
即座に遷都しようと返答が帰ってきたとか。
ま、勝さんの話なのでどこまで本当かは分かりません。
歴史上は前島密が遷都を建白しています。
この人の経歴がなかなか面白く、
薩摩藩で英語を教え、のち、江戸開城の前々年
幕臣の養子になったとかで、
薩摩と幕府の両方に縁のある人です。
大久保、勝とももともと面識があったのかもしれませんね。