書けません。

麟太郎が表で遊んでいると、よく見知った男に声をかけられた。
「よう、坊ちゃん、お父つぁんは家にいるかい?」「うん」
麟太郎の手に小銭を握らせ、「これでお母さんと甘いものでも食べてきな」。
すりきれた着流しの、一見遊び人風の男であるが、
麟太郎は違和感を感じている。
草履が新しく、減る様子が見えない、
そして妙に白い足は普段は足袋を履いている足だ。
身分のある侍かもしれない、とぼんやり思いつつ、深くは考えない。
父が何も言わないということは、知らなくてもよいし、
知るべきでないことなのだろう。
彼の家には、様々な人が訪ねてくる。
小吉の顔と度胸と、そして剣客としての技量をあてに
それはもう、ピンからキリまでの揉め事を抱えてやってくるのだ。
だから、どんな危険があるか知れない。

「ごめんくだせえ」と声をかけながら男が戸を引くと、
中から小吉が「おう、金公かい、上がれ上がれ」と答える。
「おい、お信」小吉が声をかけると、
信は「はい」と返事をして立ち上がった。
この自称「遊び人の金さん」が来ているときはいつも、
信と麟太郎は外に出される。


「遠山の金さん」に勝ファミリーをねじこんでみました。
が、事件をでっち上げるだけの力がないものだから、
力がないものだから・・・・・・
まあ、あれだよねー、主役を小吉に食われますよねー。