タブー的なこと 第2回

天皇家一八〇〇年の謎と秘められた歴史」鈴木亨
読み終わった。
まあ、甘いところもあるが。
なるほど紆余曲折あったのだと。

この本では、昭和天皇の戦争責任について
責任なしという咆哮で書かれている。
まあ、それが通説、、というより公式見解だが。
ピューリッツァー賞を受賞した、
ハーバート・ビックスの「昭和天皇」では
積極的に戦争を進めていったと書かれていた、、
記憶がある。
ことの真偽はさておき。

古代はさておき、近代の天皇というのは
ゆがめて伝わっていることが多い。
ことに明治帝と昭和帝は神格化が激しい。
明治天皇の先代考明天皇の毒殺説、
幼帝である明治天皇が即位してからの
公武合体から天皇親政への急な転向。

昔、書店で歴代天皇の死因について記した本を
立ち読みしたことがある。
明治天皇に関しては、崩じられる直前数日の
食事内容が記載されていたのだが、
毎晩スイカアイスを食べていたというのが
なんともおかしかった。

2千円札を覚えているだろうか。
裏面が源氏物語からの一場面だったのだが。
わざわざ色気のないシーンを選んで
墓穴を掘っている感がなきにしもあらず。
源氏と今上との親子対面。
源氏が親で今上が子である。
つまり、藤壺の女御との不義の子が天皇
その当時も、入内した女性(つまり天皇の嫁だ)の
不義、密通のスキャンダルはいくつかあったようだが
まあ、そのようにして皇統でないものが
帝位につく可能性もなくはない、という
そういう絵柄なのだ。

ニヤリ