父親であるはずの人と

子供のころ、会話を交わした記憶がない、と
言ってみたんです。
そうしたら、仕事の忙しい親を持つ子供なら
皆そうだろうと。
それは、違うと思うんです。
だって、時間があって、同じ空間にいても
話しかけてこなかった。
忙しい人でも、親としての自覚を持って、
できるだけ、時間を作って子供と接しようとした人は
皆無ではない、いや、むしろそれが当たり前のはずです。
だから、たまにしか見なくても
「また来てね」と言ってもらえる。
うちみたいに、「あの人いつ帰るの」と嫌悪されたりしない。
だからやっぱり、うちは異常で、
私はネグレクトを受けていたのだと思います。