ジェーン・オースティンに見る社交のルール

社交、、というか男女交際のルールですかにぇ。
ダンスは男性から申し込むこと。
知らない女性にダンスを申し込むことはできない。
ここで、知り合うためには、
家族ぐるみの付き合い(まずおとーさんが相手のおうちを訪問する)
その場で共通の知人に紹介してもらう
がありまする。
で、そこで踊った人と親しくなるには
ぜひに家族ぐるみの付き合いが欲しい。
そうでないと、ひとんちの舞踏会や晩餐会で
偶然一緒になるのを待つしか打つ手がない。
家族ぐるみの付き合いがあると、
相手のお宅を訪問することが可能になります。
もちろん、お嬢さんに会いに来ましたー、というのは無理で
少なくとも建前上は、その家の主か奥方を訪ねるのが決まり。
家族みんなでお茶など飲みつつ、
がんばって目的の相手に話しかけて好意を持ってもらう。
両親に認められればガードが薄くなり
二人きりにしてくれる機会があるので(屋敷内だが)、
チャンスを逃さずプロポーズしよう!
という感じらしい。
自負と偏見」の場合、自宅近所の付き合いでの交際だが、
場所がロンドンの社交界などになると、
シーズンが終わると、相手も自分も地元に帰ってしまう
可能性が高い。
というわけで、知り合ってからプロポーズするまで
さほどの猶予はないだろうと思われる。
まあ、断ることが許されるお見合いという感じですなあ。