自分を好きになるということ

自分で自分が嫌いだというのに
他人が好きになるはずがないだろう、
これは一面、正しい。
人に受け入れられてはじめて
自分を好きになれる、
これもまた、正しい。

アスペルガーの子供たちの多くは、
学校ではいじめられ、
家でも親との関係がこじれる場合が多い。
人に受け入れられた経験が、
愛された経験が、ほめられた経験が、
存在することを許された経験が、
あまりに少ないまま育つことが稀ではない。
人格形成期をそのように過ごすことで
健全な自己愛、自己肯定を育むことができない。
それそのものが、二次障害といえるが、
そういう場合に、さらにほかの精神疾患
併発するケースが多いのは容易に想像がつく。
自分もまあ、だいたいはそうで。

人がおしゃべりしているのが、好きだ。
そこに自分の存在を許されるのが、うれしい。